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簡単ブーストアップ
純正のブースト切り替え用のバルブをちょいと弄るだけのお手軽なブーストアップ方法です。

改造するにあたって、一応、お約束ですが...
この改造で、エンジンが逝っちゃっても、私は一切関知しません。
当然メーカーの保証外です。
DIY精神にのっとって自己責任でやってください。

改造をする前に....ブースト計(連成計)は取りつけ済みですか?
車によって個体差もあるでしょうし、万が一ってこともあるので、ブースト計をみてしっかり管理してください。
まず、純正のブースト制御方法について説明します。
下の図は、E74A,E84Aに搭載されている6A12ツインターボの吸気側配管図です。
配管図
純正の加給圧制御は、HI/LOの二段階で、通常はHI(バルブに通電)の状態にあります。ノックセンサーによりノッキングが検知されると、エンジンコントロールユニットは、燃調マップをハイオクからレギュラー用に切り替え、加給圧をLO(バルブへの通電をカット)に設定します。

実際の制御では、LOモード時は、コントロールバルブが閉じた状態で、アクチュエータで設定された加給圧(約0.5kg/cm^3)となります。HIモード時には、コントロールバルブが開いた状態になり、Aのラインによってアクチュエータにかかる圧を、Bのラインから逃がすことによって、アクチュエータにかかる圧を実際の圧より低くすることで、アクチュエータのみの制御時より高い加給圧(約0.8kg/cm^3)を得ています。
純正コントロールバルブ 丸で囲んだ部分(奥側のパーツ)が、コントロールバルブです。
まず、このバルブについているゴムホースを抜き取ります。

手前の三又で分岐している配管は、ブーストメータの圧力センサーへのサージ圧の引き込みです。
右は、ホースを抜いた、コントロールバルブです。
アクチュエータからのホースがつながっていた部分(下側)を良く見ると何か詰め物がしてあるのがわかりますか?
純正コントロールバルブ(拡大)
オリフィス拡大写真 左の写真が、その部分の拡大写真ですが、この詰め物で、アクチュエータにかかる圧を抜く量を調節?しています。
一番上の図を理解されていれば、もうお気づきですね
そうです、この詰め物を取り外して、エアーの抜ける量を増やしてやれば、それだけアクチュエータにかかる圧が減り加給圧があがるわけです。
やり方は、ヒートンや木ネジをかるくねじこんで引っ張って抜き取るだけです。ねじ込みすぎると、簡単に割れてしまうので注意してください。
右の写真は、抜き取る寸前まで引っ張ったところ、このまま引っ張って、スッポン!と抜き取ります。

詰め物?を取り去ったあとは、ゴムホースを戻して完成。
実際に走ってみて、ブーストがあがりすぎてしまうようであれば、基に戻したほうがいいかもしれません。

私の場合は、変更前0.8kg/cm^3から0.9kg/cm^3へあがりました。
立ち上がりも気持ち早くなったような気がします。
ただし、純正エアバイパスバルブが0.9kg/cm^3付近でリリーフしてしまうようですので、見かけ以上に、タービンに負担がかかっている可能性もあるのですが....
オリフィスの外し方
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