BACK
ブーストコントローラー取り付け (HKS EVC II 編)
BLITZ SBC−iD II 編へ
EVCを取りつけるにあたって、まず一番悩むのは、恐らくコントロールユニットと、バルブユニットをつなぐ配線をどうやって通すか...ではないでしょうか。以前、連成計を取りつけた時は、かろうじて他の配線のところに割り込ませることができたのですが、今回はちょっと無理そう...
ということで、思いきって、穴を開けることにしました。
位置は、運転席側のアクセルワイヤーが通る部分の隣です。

センターポンチで位置決めをして、まず3mm程度の穴をあけ、徐々にドリル刃を大きなものに変えながら、穴を広げていきます。
最終的には、10mm程度まで広げれば十分です。

注意点としては、写真の位置では鉄板が二重になっているのと1枚目の鉄板に角度がついているので、1枚目には比較的簡単に穴が開くのですが、2枚目の鉄板がほぼ垂直なため、ドリルの刃が滑ってしまい穴があけにくいところでしょうか。

(右端の黒いパーツは、トラストの連成計用の圧力センサーです)
配線用の穴
カプラ-分解 つぎに配線を通しますが....
1cmの穴では、どうやってもコネクタは通りません。
そこで、コネクターから配線を抜き取ります。
コネクターを正面から見ると、接点部分が爪で止まっているので、マイナスの精密ドライバー等でこの爪を広げて、線を引っ張ると簡単に抜くことができます。
EVCIIの場合は、受け側の配線の色と同じなので問題ありませんが、配線の色と位置はちゃんとメモしておきましょう。
後は、先端をビニールテープで束ねればおしまい、この時針金や太目のコードなどを先端にとめておけば、簡単に穴へ配線を通すことができます。
配線を通し終わったら、コネクタの後ろから、カチッというまで線を差し込んで元に戻せばおしまいです。
配線(エンジンルーム側) 配線(室内側)
上の写真は、実際に配線を通したところ。
左がエンジンルーム側で右が運転席側です。
エンジンルーム側には、雨漏り防止のため、サビ止めを塗り配線を固定した後、隙間を変性シリコンやバスコークで塞いでおくのを忘れずに!。
コントロールバルブの取りつけ 配線を通したら、今度はバルブユニットの取り付けです。
今回は、取りつけてあったステーも一緒にいただいたので、そのまま使用しました。
注意点は.....説明書の通り。
ともかく、しっかりと取りつけましょう。
次は配管です。
まず、サージ圧の取り出しですが、サージタンクから、燃圧レギュレータへ行く配管に三又を割り込ませます。
丸で囲んだゴムホースがそれです。
このホースを、途中でカットし三又を割り込ませて、バルブユニットの圧力センサーへ繋ぎます。
サージ圧取りだし
アクチュエータへの配管 次に、スロットルバルブ手前のゴムホースを抜きます。丸で囲んだ部分が、抜いたホースとホースがつながっていた部分です。
簡単ブーストアップで説明している配管図でAのラインにあたります。

上の写真で抜いたゴムホースを、右の写真ように、バルブユニットのOUT側へつなぎます。
IN側へは、先ほど抜いたホースの代わり新たにホースをセットしたものを繋ぎます。
ちなみに、製品に付属のホースは6Φのみの場合が多く、三菱車は4Φホースを使っているため、4Φホースと4Φ-6Φの変換継ぎ手を忘れずに用意しておきましょう。
コントロールバルブへの配管
配管終了 一通り配管が終わったら、ホースが抜けないように、ホースバンドやタイラップ(インシュロック)等でしっかり固定します。
配管も、ぶらぶらしないようにまとめておくとグッド。
最後に、バルブユニットに配線を繋いで、純正のコントロールバルブにつながるカプラー(丸で囲んだ部分)を抜いてバルブが常に閉じるようにしてしまえば、エンジンルーム側の作業は終了です。(理由は簡単ブーストアップを参照)
より完璧を目指すなら、純正のコントロールバルブにつながるホースを抜いて、4MMのボルト等を差し込んでめくらをすれば確実です。
純正のコントロールバルブにつながっていた配線を利用して簡易ノックモニターを作ることもできますが、それはまた後ほど

最初に空けた穴の隙間を塞ぐのを忘れないように!
純正バルブの無効化
コントロールユニット コントロールユニット取りつけ
残るは、コントロールユニットですが、とリ合えず1DINへ装着する金具を(アルミ版をコの字に曲げただけですけど)作成しました。
本当は、ターボタイマーと一緒に灰皿があった位置へ取りつけたかったのですが、EVCの幅がちょっと大きすぎて、ぎりぎり入りませんでした。そのうち、ちゃんとした取りつけパネルを作る予定です。
後は、事前に引き込んだ配線を繋げば終しまい
おっと、電源もちゃんと取らないといけませんね。説明書の通りに、イグニッションONで電気がくる場所から+を取ります。
ターボタイマーがついていれば、そのハーネスを弄ってやるのが簡単で良いかも。
アースは、オーディオの金具と共締めでOKです。

配線の分岐は、なるべくならエレクトロタップのよう物は使わずに、きちんとハンダ付けすることをお勧めします。
実際に装着すると、こんな感じです。
間に合わせで作った割には、そこそこの出来かな?
後は、説明書どおりに学習させてやればOKです。
とりあえず、LO:0.7/MAX:0.9 SBCは、+0.15に設定
SBCの時間は、
「ブーストポッド始動エンジン臨界点までカウントダウン」
てなかんじで、お約束?の27秒に設定
取りつけ終わった感想はというと、すでにお手軽ブーストアップ仕様で、0.9までアップしていたので、フルブースト時はあまり変わりませんでしたが、3500rpmを超えたあたりからの立ち上がりは、かなり良くなりました。
BACK