以前は高くてとても手が出せる代物ではなかった SSD もここ数年で一気に値段が下がって,普通に購入できる範囲になってきたこともあり,既に 3世代ほど前のシステム構成になった PC にまだまだ頑張ってもらうべく,OS の起動ディスクを SSD へ変更しました。
今回購入した物は,ランダムアクセスの速度に定評がある,SandForce製コントローラを搭載した,Kingston HyperX SSD SH100S3/120G です。マザーボードが SATA Rev 2.0 なので,転送速度は 3Gb/S で頭打ちになり本来発揮できませんが,数年後? に PC をアップグレードする時を見据えての選択です。
バックアップソフトを使用して,eSATA 経由でシステムディスクをコピーしたら,HDD を SSD へ換装しておしまい。また,OS (Windows 7) の持つ Trim コマンドを有効にするために,IDE互換モードのまま使っていた BIOS のインタフェースの設定を AHCI に変更しました。
SSD 導入前・後で,Windows エクスペリエンス インデックスを比較してみました。
プライマリ ハードディスクの値は 5.6 から 7.6 へ劇的に向上。CPU やメモリを追い越して しまいました。OS や各アプリケーションもサクサクと起動してとても快適です。
グラフィックスの値は,GPUが数世代前の NVIDIA 8600GT ということもあり 5.6 と低い値ですが,最近のグラフィックカードは電源も強化しないと容量不足で使えないし,今のところ普通に使っている分には気になるような表示のもたつきも無いのでシステムをごっそりとアップグレードするまではこのままの予定です。
SSD と入れ替わりでケースから追い出された HDD は...
こちらのケースを使って,5インチのフロントベイへ搭載しました。個別に冷却用の静穏FANが取り付けられているので熱対策も万全です。
データやバックアップ用の HDD は,全てリムーバブルのケースに格納することで,いちいち筐体を引っ張り出して,ネジを外して蓋を空けて...と言った作業無しに,メンテナンスできるようになりました。ちなみに,このリムーバブルケースには,ディスクのアクセスランプが付いているのですが...
SSD の導入に合わせて購入した Seagate ST3000DM001 – 3TB/SATA (最上段に設置)の場合,非アクセス時にランプが点灯,アクセス時は消えるようになっていました。これはHDD 側の信号線の仕様の違いよるもの で,HDD の機能そのものには問題無いのですが,ちょっと気持ち悪いです。
— 追記 その1 —
その後,公開された対策済みファームウエアへ更新して,無事解決しました。
— 追記 その2 —
HDD 側の信号線の仕様の違いですが,SAS の下位互換である SATAにはそもそも,アクセスランプの定義が無くて,SATA2 からオプション扱いで追加になってます.
でもって,アクセスランプの状態は,電源コネクタ 11番ピンから取っていて,もともとの SAS では,スピンアップ信号として
状態 | 信号 | 電圧 |
正常 (アクティブ) | LO | G |
アクセス中 | HI-Z | 1.25v だったけ? |
障害 (非アクティブ) | HI | 3.3v |
※アクセス中と障害は逆かも?
の様に定義されているのに対して SATA では,ほとんどの場合
状態 | 信号 | 電圧 |
アクセス中 | LO | G |
アイドル | HI | 3.3v |
で,問題の Seagate のドライブは SAS に準拠しちゃってるんで,電源コネクタから信号取ってる SATA のケースだと,点灯しっぱなしか,アクセス中に消える逆パタンになるわけ.
ちなみに,電子回路が判る人なら言わずもがなですが,この信号線で,直接 LED を点灯はしません.てか,本来の使い方だとしちゃダメ.
対策済みファームは,ここんところの仕様を変更して,一般的な SATA の仕様に合わせた物になっとるようです.
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